飯田線を走った車両達 その4
42形一族 クハ47
クハ47形 42形一族の制御車として、クハ58形25両が製造され、全車偶数向で京阪神間で活躍した。戦時中、4扉化が計画され全車改造予定で、新形式85形(初代)が付された。実際に工事が行われたのは13両で、内1両が戦災廃車となり、湘南形誕生にあたり85形を譲り79形に編入されたのは12両であった。58形で残存した中でも戦災で2両、事故で1両失って、1950年東鉄へ来たのは9両であったが、電動車と違い比較的早い時期にスカ線を離れ、静鉄局と伊東線に落ち着いた。53年の改番で47形に編入され、100番代を付与されたが、全車偶数番号となった。58形の番号順に100番代になった訳ではなく、身延線にいた車両(58002・3・7・8・18・20・21)が100〜112に、伊東の14・16が114・116となった。改番時点で本来の偶数向だったか定かでは無いが、車両小史にも書いたとおり、静鉄局ではある時期を境に電動車を偶数向に統一したため、必然的に制御車は奇数向となった。手許に残る55年6月の配置表では9両全車富士電車区に在籍し、奇数向で使用されている。58年の飯田線快速貫通化用として102・104・108・114・116の5両が豊橋区に転属し、内114・116の2両が偶数向に方向転換された。後に108も偶数向となったが、この辺の事情は未調査である。 |
クハ47102(静ママ) 76.5.24豊橋 |
クハ47102(静トヨ)台車はコロ軸 78.12.9富士宮電留線(疎開留置中) |
クハ47102(静トヨ) 富士山を背景に! 78.12.9富士宮電留線 |
クハ47102(静トヨ) 79.8.1富士(廃車回送時) 79.8.2付廃車(静・豊橋機関区) |
クハ47104(静ママ) 76.5.29伊那松島 |
クハ47104(静ママ) 81.7.23辰野 |
クハ47104(静ママ) 82.1.16辰野 |
クハ47104(静ママ) 82.2.6伊那松島 |
クハ47104(静ママ) 82.11.15伊那市 |
クハ47104(静ママ) 83.5.22天竜峡 83.8.25付廃車(静・伊那松島機関区) |
クハ47108(静トヨ) 65.8.17飯島付近 奇数向き使用 |
クハ47108(静ママ) 74.8.1飯島 偶数向きに方転後 |
クハ47108(静ママ) 76.5.28伊那松島 |
クハ47108(静ママ) 76.5.29伊那本郷 78.12.20付廃車(静・豊橋機関区) |
クハ47114(静トヨ) 76.5.24牛久保 偶数車 |
クハ47114(静トヨ) 76.7.22豊橋 78.12.20付廃車(静・豊橋機関区) |
クハ47116(静ママ) 76.5.29駒ヶ根 偶数車 |
クハ47116(静ママ) 76.8.8豊橋 78.12.20付廃車(静・豊橋機関区) |
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