飯田線を走った車両達 その6

大阪形 電動車(51・54形)
目次

 戦前製の3扉セミクロスシート車を、国鉄では一時期大阪形と称した事がある。51形発祥の地は東京であるが、増備は全て大阪に集中配置され、戦後’50年には、42形一族と交換の形で東鉄配置車が大鉄に移動し、40形系列のロングシート車からの改造も含めて全車大阪地区の配置となって、「大阪形」の呼称となったものと思われる。
 飯田線には、’60年末に51069が転入したのが始まりで、原形51・54形と60改造の54100番台車が次々と転入活躍した。51形は29号車を除き第一次置換えの’78年に廃車されたが、54形は一部を除き最終置換えまで使用された。なお、51804号車は’70年7月に低屋根改造を受けたにもかかわらず、身延線には移動せず’73年の中央西線・篠ノ井線電化時に北松本区に移動した変り種である。

クモハ51015(静チウ) クモハ54001(静ママ)
クモハ51形 クモハ54形(原形)
クモハ54106(静ママ).76.4.25飯島
クモハ54形(100番台)

飯田線を走った
車両達目次へ
大阪形制御車編へ