旧形国電編 40形 サハ57

 サハ57形は、1933年度に京浜線用として12両新製されたのが最初で、以降39年度13両、40年度22両新製され、合計47両を数える。この内、39年度製がノーシル・ノーヘッダーのスマートな車体であった。同じく京浜線用として33年度に11両新製されたサロハ56形は、38年度2両追加増備され13両となったが、落成後間もない38.11の京浜線2等車廃止に伴い3等車代用となり、43年ようやくサハ57(048〜060)に編入された。ただし改造は一気に行われたのではなく、入場の都度行われたようである。
 戦災や事故で8両失い、53年の称号規定改訂時には52両の在籍であったが、59年に常磐線の増結用として19両が運転台取付改造を行いクハ55300台になり、次いで60年に山手線・京浜東北線、常磐線、中央山線用に18両追加改造され、残りは原形5両、編入10両となってしまった。この15両も安泰ではなく、大糸線に移った3両は便所取付工事が行われ、400番台に改番された。

サハ57049(北ヤマ)
サハ57049(北ヤマ) 75.7.9宇都宮 日光線使用
サロハ56002(33年度日本車両製造)→サハ57049(43年改造)
76.5.28付廃車(北・小山電車区)
サハ57052(岡オカ)
サハ57052(岡オカ) 75.3.4岡山 宇野線使用
サロハ56005(33年度大井工製造)→サハ57052(43年改造)
76.9.11付廃車(岡・岡山運転区)
サハ57054(千ツヌ)
サハ57054(千ツヌ) 62.3.18津田沼電車区(大那庸之助氏撮影)
サロハ56007(33年度大井工製造)→サハ57054(43年度改造)
総武線使用後、66.12.2鳳電車区転属阪和線使用
75.12.20付廃車(天・鳳電車区)
サハ57057(岡オカ)
サハ57057(岡オカ) 75.2.28岡山 宇野線使用
サロハ56010(33年度大宮工製造)→サハ57057(43年改造)
76.9.11付廃車(岡・岡山運転区)
サハ57058(東チタ)
サハ57058(東チタ) 59.3.29東京 横須賀線使用
サロハ56011(33年度大宮工製造)→サハ57058(43年改造)
サハ57058(岡オカ)
サハ57058(岡オカ) 75.3.1岡山 宇野線使用
76.10.14付廃車(岡・岡山運転区)
サハ57401(長キマ)
サハ57401(長キマ) 75.4.10松本 大糸線使用
サハ57006(33年度日本車両製造)→サハ57401(67年長野工便所設置)
81.6.6付廃車(長・北松本運転支所)
サハ57402(長キマ)
サハ57402(長キマ) 75.9.20松本 大糸線使用
サロハ56001(33年度日本車両製造)→サハ57048(43年改造)
→サハ57402(67年長野工便所設置)
82.2.12付廃車(長・北松本運転支所)

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