旧形国電編 32形 サロ45

 サロ45形は、横須賀線専用形式車として、1930年度と翌31年度に計13両が製作され、当初は基本編成に使用され、後サロハ46形と入替り付属用となった。
 37年3月、45001・2の2両が大井工場で、便所設置工事とともに2・3等合造車改造を受け、サロハ66形に編入された。残りの11両は2等車として使用されたが、戦時下の44年4月1日遂に横須賀線も2等車廃止となり、4扉の通勤形サハ78に改造されることになった。番号はサロハ66から改造(78009〜23)の後を受け、78024〜34が予定され、一部改造工事が行われたが、同年8月16日2等車が復活し、未改造の45004・5・7・8・12の5両がサロのまま残ることとなった。
 生き延びた5両は、戦後もそのまま2等車として70形に伍して横須賀線で活躍、56年度末には全車5両に便所設置工事が行われ、113系化まで使用された。
 64年8月、45004・12がサハ代用として静岡局に転じ、夏季輸送後正式にサハ45に改造され、4号車は富士区に、12号車は豊橋区に配置された。続いて残りの3両も65.3.1付でサハ45005・7・8に改造され、富士区に配置され、身延線に使用された。後に12号車も身延線に集結したが、同線への62系投入で45004・5・7の3両が北松本に移り、青22号をまとって大糸線で最後の活躍をした。

車 号 新 製 会 社 改造 場 区 事   由 車号 改造 場区 車号 廃 車 配置区
45001 30年度 田中車両 37.3 大井工 便所設置
2・3等合造車に
サロハ
66014
44年度 大井工 サハ
78022
戦災廃車
45002 サロハ
66015
サハ
78023
79.10.11 静ヌマ
45003 44年度 4扉化サハ78に サハ
78024
68.12.19 改番 サハ
78401
45004 64.8.31 浜松工 格下げサハ45に サハ
45004
81.6.20 長キマ
45005 65.3.1 サハ
45005
45006 44年度 大井工 4扉化サハ78に サハ
78027
66.3.31 東ウラ
45007 65.3.1 浜松工 格下げサハ45に サハ
45007
81.9.16 長キマ
45008 65.3.1 浜松工 格下げサハ45に サハ
45008
81.10.19 静ヌマ
45009 44年度 大井工 4扉化サハ78に サハ
78030
79.9.15
45010 4扉化サハ78に サハ
78031
戦災廃車
45011 31年度 日車支店 4扉化サハ78に サハ
78032
45012 64.8.31 浜松工 格下げサハ45に サハ
45012
81.8.22 静ヌマ
45013 44年度 大井工 4扉化サハ78に サハ
78034
戦災廃車

45004・5・7・8・12
サハ45004(静ヌマ) 74.10.9富士電車区 身延線使用
サハ45004(長キマ) 76.8.10松本 大糸線使用
サハ45004(長キマ) 80.6.7松本
サハ45005(長キマ) 75.4.10松本 大糸線使用
サハ45005(長キマ) 76.8.10北松本
サロ45007(東フナ) 64.11.11逗子電留線 横須賀線使用 
サロ45007(東フナ) 64.11.11逗子電留線 真横から
1等車標記も誇らしげに サロ45007(東フナ) 64.11.11逗子電留線
サロ45007(東フナ)車号標記 64.11.11逗子電留線
サロ45007(東フナ)製作所銘盤 64.11.11逗子電留線
サロ45007(東フナ)TR23台車 64.11.11逗子電留線
サハ45007(長キマ) 75.9.21松本 大糸線使用
サハ45007(長キマ) 76.2.12松本 青22号塗装後
サハ45007(長キマ) 80.6.7松本
サハ45008(静ヌマ) 74.8.9甲府 中央線塩山〜韮崎ローカル使用
サハ45008(静ヌマ) 75.7.8沼津(検査終了で富士区へ回送時)
サハ45012(静ヌマ) 78.11.11竪堀 身延線使用
サハ45012(静ヌマ) 81.2.10富士

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